2016年11月9日水曜日

KDDI Mobile x h2o を契約したときにいろいろはまったまとめ

ひょんなことから、アメリカに1週間ほど行くのでモバイルルータとか いろいろ見ていたのだけれど、せっかくスマホがSIMロック解除できるので、 格安 SIM を探してみた。

国内 MVNO で海外で利用できる SIM としては、たとえば IIJ MIO の 「IIJmio海外トラベルSIMサービス」が比較的入手しやすいのだけれど、 DoCoMo のローミングサービスを使っているのか、結構割高感が強い

IIJ、海外渡航者向けプリペイド型SIMカード「IIJmio海外トラベルSIMサービス」を提供開始

Amazon を探すと AT&T とかの SIM を輸入して販売している業者が結構あった。 けれど、AT&T のページを見ても日本と契約形態が微妙に違うのと、使い捨て プランが見つからない。

そんな中で、見つけたのが KDDI mobile x h2o

一ヶ月だけの契約ができて、2GB $30 からって言うのも短期旅行者には魅力的。

今回滞在期間は6日ほどで、価格コムの海外向けレンタルモバイルルータの価格を 見ても、1日600円弱 で256MB/日ぐらいが多い。6日で3000円ちょっといってしまい 値段的には変わらず、256MB × 6日で、1.5 GB 程度なので、ちょっと割高に なってしまう。

なので、今回お試しもかねて契約してみることにした。

SIMカードの入手

公式のオンラインショップでは日本国内向けの販売が見つけられなかった。
Amazon で KDDI H2O とかのキーワードで検索すると 200-400円ぐらいの SIM カード見つかるので、そちらで購入した。代理店が複数あり不安になるけれど SIM カードは、SIM カードなのと値段が値段なので、外してもいいや、エイ!って 購入した。アマゾンプライム使ってなかったので、お急ぎ便で370円の送料が かかった。400円の SIM に送料 370 円って....とも思ったが、普通に WallMart の通販見ても $12.95 とかしているので、よしとした。
よく日には無事着いた。

SIMの登録

メニューがわかりにくいのだけれど TOP ページの下のほうから、 「電話番号発行登録(アクティベーション)」をクリックする。 そこから、"「 Wireless 」音声通話プラン新規アクティベーション + 単発チャージ" を選択する。メアド、パスワード、名前、などを入力して新規会員登録する。
アメリカでの連絡先は無いので、「999-999-9999」を入力する。

次に「電話番号発行登録(アクティベーション)」に飛ぶので、同じく名前と SIMの台紙に書いてある "ActFast Code" を入力する。

ここで、料金プランを選択する。一回払いなので「PAY AS YOU GO」かなと 思って選択したら、このプランだと10 セント/MB とめちゃくちゃ高いので 「MONTH PLAN LTE」から選択します。一番安い $30 だと、つかいきるととまって しまうので、使えなくなるので、$40 のプランを選択しました。

最初 「PAY AS YOU GO」を選択してしまうと WEB 上からは変更できなくなり、 電話でサポートにお願いして変更してもらう必要があります。

また 「PAY AS YOU GO」でチャージした金額は無効になるので注意が必要です。

IMEI、SIM 番号は入力しなくても大丈夫です。米国エリア局番や都市名は適当 でいいですが、電
話番号に反映されます。

登録が終わると電話番号が表示されるので忘れずに控えておきましょう。 あとから確認するのは端末に刺さないわからなくなります。また国内では 確認する手段がありません。

料金のチャージ


続いてカード情報の入力です。先ほど控えた電話番号を入力して、Search Plan をクリックすると、選択したプランに応じて、チャージ金額が選択できるように なります。

続いてカード情報の入力ですが、ここではまりました。郵便番号の入力が 数字のみ5桁しか入力できません。カードの種類によっては、ここで承認が 降りないようです。

その場合も同じくサポートに電話して、カードを登録してもらうことになります。 またチャージしたときから30日間有効になるので、帰国の日程に合わせて、 チャージする日を選ぶ必要があります。

自動引き落とし設定をしなければ、1回の課金だけになります。 その場合30日後に利用できなくなります。 追加チャージしない場合はさらに30日後に電話番号もなくなります。継続して 電話番号を保持したい人は注意が必要です。

以上で手続きは終わりです。後は現地でSIMを差し替えて APN の設定などを行う だけで利用可能になるはずです。実際の使用感などはまた後ほど。

まとめ

よいと思ったのは以下です。
  • 日本国内の固定電話向け通話が無料。出張などでは、結構ありがたいです。
  • 携帯電話向けも無料枠がある。大体70分ぐらいあるそうです。 データ通信は通話以外に使いたいので、通話枠があるのはうれしいです。
  • 日本語でサポートが受けられる。
    日本語サポートはやっぱり楽ですね。プランなどの細かいやり取りを英語で するのはつらいです。サポートの担当の方は親切でわかりやすかったです。 日本からフリーダイヤルの番号があるのもよいです。
逆にもうちょっと改善してほしい点は以下です。
  • WEBのインターフェイスがわかりにくい。どこに何があるのか結構探しました。 全部電話で済ましたほうが簡単かも。
  • サポートの受付時間がアメリカ東部時間。日本からかけるときは早朝か、 深夜しか実際にかけられない。
  • 国内でのSIMの入手先がちょっとわかりにくい
これからこういうサービスも増えてくると思うので、今後が楽しみです。

2016年3月23日水曜日

Amazon Linux AMI 2016.03 のリリースノートをみてちょっといいなっておもった

Amazon Linux AMI 2016.03 が、3月22日付けでリリースされました。

Amazon Linux AMI 2016.03 Release Notes
Amazon Linux AMI 2016.03 Packages

リリースノートを見ていて以下の記載におっとおもった。

"NUMA balancing disabled by default"

普通の人はほとんど気にしないと思うんだけれど、微妙にマニアックなチューニング感がとても気になった。

NUMA

NUMA は プロセッサ とメモリの接続方式のこと。従来の方式ではプロセッサとメモリは一つのメモリコントローラ経由で接続されていた。ところが搭載されているプロセッサの数が多くなると、一つのメモリコントローラへ複数のプロセッサからのアクセスが集中し、ボトルネックになってくる。しょうがないので、プロセッサ単位でメモリを接続してしまえばいいのでは?と考えたひとがいる。
これで無事解決かっていうとそうでもなくて、プロセッサに直接つながっているメモリのアクセスは早くなるけれど、ほかのプロセッサに接続されているメモリへのアクセスが遅くなるという問題が発生する。それでも各プロセスがアクセスするデータは多くの場合、局所性が働くので全体としては大体早くなるはず!ということになっている。

NUMA balancing

当然そういった機構に関して、OS のサポートが必要になる。たとえば、同じプロセッサにアクセスするようにプロセスをスケジューリングするとか、メモリの割り当てをNUMA を考慮して、どこに割り当てるかとか、時々メモリの割り当て状況を見直すとか、結構いろいろなことが発生する。

こうした処理が追加されるので、OSの処理に若干のオーバーヘッドが発生する。なので sysctl を通じて、オフオンができるようになっている。

オフにする場合
# echo 0 > /proc/sys/kernel/numa_balancing

オンにする場合
# echo 1 > /proc/sys/kernel/numa_balancing

仮想化されている場合、CPU が PIN されてなければ実際はハイパーバイザでゲストに割り当てるCPUをスケジュールを決めるので、あまりゲスト側でNUMAを意識してもしょうがないのかな?という気もする。
それにオーバーヘッドがあるといっても通常はわずかなので、ほとんどの場合気にならないレベルなのだろうけど、AWS ぐらいあほみたいにコンピューティングユニット抱えていると電気代とか、ちりつもで結構馬鹿にならないのかもしれないとも思う。

とはいえ、比較的おおきなインスタンスでは、NUMA balancing を ON にしたほうが、効率的な場合もあって、実際に以下のインスタンスでは、有効にしたほうがいいようだ。


  • cr1.8xlarge
  • c3.8xlarge
  • r3.8xlarge
  • i2.8xlarge
  • c4.8xlarge
  • d2.8xlarge
  • g2.8xlarge
  • m4.10xlarge

有効にするには以下のコマンドラインを実行するように記載がある。

$ sudo sysctl -w 'kernel.numa_balancing=1'
$ echo 'kernel.numa_balancing = 1' | sudo tee /etc/sysctl.d/50-numa-balancing.conf


参考
「仮想化のチューニングと最適化ガイド」
  8.3. NUMA の自動負荷分散
https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/Virtualization_Tuning_and_Optimization_Guide/sect-Virtualization_Tuning_Optimization_Guide-NUMA-Auto_NUMA_Balancing.html

wikipedia の NUMA に関する項目
https://ja.wikipedia.org/wiki/NUMA