OSv is designed from the ground up to execute a single application on top of a hypervisor, resulting in superior performance and effortless management現代のOSは Linux を含めて、非常に高機能で複雑になっています。
これはオンプレミス上で多様な機器をサポートしたり、さまざまなワークロードに単体で対応する必要があるからです。
一方でクラウドをはじめとする仮想化環境ではハードウェア自体は仮想化され、もともとOSが担っていた多くの機能に関してはクラウドベンダやハイパーバイザが担っているため、ゲストOS側ではミドルウェアで必要とする最低限のインターフェイスだけを残しておけばいいという考え方でOSvは設計されています。
というわけで、実際にためしてみたいと思います。今回はまずOSのイメージを AWS 上に転送するところから始めて見たいと思います。
手順はここを参考にしました。
AMI の起動
AWS Linux では、いくつかのパッケージが不足しているので、Red Hat (Cent OS) もしくは、Fedora の AMI がお勧めだそうです。今回は私は、RHEL-6.5_GA-x86_64-7-Hourly2 (ami-aa8bfe9a)を利用しました。 普通に起動して、SSH 接続します。RHEL も時間課金で利用できるので、気楽に利用できます。必要なパッケージ、ツールのインストール
パッケージのインストールから、github からのダウンロードまでやってしまいます。
sudo yum install git
sudo yum install ant autoconf automake boost-static gcc-c++ genromfs libvirt libtool flex bison
sudo yum install qemu-system-x86 qemu-img maven maven-shade-plugin python-dpkt tcpdump gdb
git clone https://github.com/cloudius-systems/osv.git
cd osv
git submodule update --init --recursive
AWS CLIのインストール
wget https://s3.amazonaws.com/aws-cli/awscli-bundle.zip
unzip awscli-bundle.zip
sudo ./awscli-bundle/install -i /usr/local/aws -b /usr/local/bin/aws
同じく AMI ツールのインストール
wget http://s3.amazonaws.com/ec2-downloads/ec2-api-tools.zip
sudo mkdir /usr/local/ec2
sudo unzip ec2-api-tools.zip -d /usr/local/ec2
環境変数の設定
export AWS_ACCESS_KEY_ID=AKI.........................
export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=XXX........................
export EC2_HOME=/usr/local/ec2/ec2-api-tools-1.7.1.0/
export JAVA_HOME="/usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64/"
EC2_HOME のバージョンは各自確認してください。
AMI ツールは IAM ロール未対応 なので、IAMロールを設定した場合でもアクセスキー、シークレットキーの設定は必要なようです。
実行
ここまでで、環境の準備は終わりです。時間は30分もかからないでしょう。vim 等のテキストエディタで以下の内容でテキストファイルを作成します。
ファイル名は例えば、"images_0.09.txt" などとします。
v0.09-small
http://downloads.osv.io.s3.amazonaws.com/cloudius/osv/osv-v0.09.qemu.qcow2
small
一行目が作成されるイメージの名前、2行目が元イメージがおいてある URL 3 行目がインスタンスサイズのようですが、内容は未確認です。
cd osv
./scripts/upload-ec2.sh < ~/images_0.09.txt
これでほおっておくと勝手に AMI が出来上がります。時間は結構かかります。
やっていることはおおよそ以下の通りです。
- イメージをダウンロード
- qcow2 のイメージを raw イメージに変換
- イメージを S3 にアップロード
- S3 上のイメージを EBS に変換
- 新しいインスタンスを作成して stop する
- インスタンスの EBS を差し替え
- AMI を作成する。
- インスタンスのTerminate
この手順を実施すると、N.Virginia (us-east-1) に public な AMI が作成されます。
きっとリリース手順をそのまま書いたのでしょう。紛らわしいので、私のAMIは削除しておきます。
OSv designed for cloud
http://osv.io/
Upload OSv AMI from EC2 instance
https://github.com/cloudius-systems/osv/wiki/Upload-OSv-AMI-from-EC2-instance