2014年7月30日水曜日

Amazon zocalo の public preview が登録できたので使ってみた。

Amazon Web Service (AWS) から、新しいサービス Amazon Zocalo (ソカロと読むらしい)が登場しました。zocalo は台座の基底部という意味らしいです。現在 Public preview となっており、使用に当たっては事前に登録が必要です。

基本的には、BOXや、DropBox などと同じファイル共有の仕組みです。他のアカウントとは全く関係ない、任意のアカウントを登録して使うことができます。

何となく申し込んでおいたら、OKが来たので実際に使ってみました。

登録完了のメールのリンクをクリックしていつものマネジメントコンソールからログインすると、以下のような画面が表示されます。

特に迷わず "Get Started Now" をクリックします。するとQuick Start と Standard Setup が選べますが、この手のツールは難しいことしたら負けなので、"Quick Start" を選びます。


次にURLと管理者の登録画面になります。特に難しい入力項目もないので、適当にURLとメールアドレス、名前を入力して"complete setup" をクリックします。URLは後で共有するときに利用します。
画面が変わって "Initializing" となります。10分ほど待ちます。
ちょっとまってリロードすると、"Active" になりました。

先ほど登録したメールアドレスにパスワード変更用のURLが届きます。



Get Started をクリックして、パスワードを設定します。
パスワード以外は登録時の情報が入力されています。パスワードの制限は以下の通り。

少し待つとWelcome の画面が表示されて利用可能になります。
とりあえず ×してWelcome 画面を閉じると利用可能になります。 Review 機能等がありお仕事で利用する文書を管理するときには便利そうです。

Administration をクリックして管理画面を表示します。
Invite Users をクリックして共有するユーザーを指定します。ユーザーは一度に複数指定できるようです。
追加したユーザーに先ほどと同じパスワード変更依頼のメールが届くので、パスワードなどを登録してもらいます。以上で準備は完了です。

既にApp Store や Google Play に モバイル用のアプリも登録されているようですが、Apple 用は iPad にしか対応しておらず、私の スマフォ は未対応となってインストールできませんでした。
基本的にタブレットしか対応していないようです。

気になるお値段ですが、月200Gで$5 です。ファイル共有だけならば、S3よりもずっと簡単です。l
今後スマフォ等の対応が広がれば個人的にはファイルサーバを構築する必要はないように思います。AD連携ができれば、もっといいかもしれません。

2014年7月2日水曜日

Amazon Web Service (AWS) EC2 に新しく T2 インスタンスファミリーが加わりました。

Amazon Web Service (AWS)  のコンピュートサービスであるEC2 に T2 インスタンスファミリーが加わりました。これまでの m1.small や t1.micro を置き換えるものです。

正直 t1.micro は無料利用枠が利用できることもあり、よく利用していましたが若干力不足があったのは確かです。ちょっと大きなビルドを通そうとすると、すぐにメモリ不足でビルドが失敗していました。

新しい t2 インスタンスファミリーは以下の3つのインスタンスタイプです。

インスタンスタイプ vCPUs メモリー (GiB)
t2.micro 1 1
t2.small 1 2
t2.medium 2 4

うれしいのは、搭載メモリが増えたことと、CPU クロックの上限が上がったことでしょうか?

東京リージョンでの時間当たりの価格は以下の感じです。
インスタンスタイプ一時間の料金
t2.micro$0.020
t1.micro$0.026
t2.small$0.040
m1.small$0.061
t2.medium$0.080
t2.small と 同じ1 vCPU の m3.medium が $0.101 ですからぐっとお安い感じです。 また m1.small や t1.micro と比較して、お値段がぐっと安くなっています。 t2.micro は 無料利用枠で利用できるようになっています。

t2 インスタンスファミリーの興味深いところは CPU 性能がバーストすることです。 EBS gp2 と同じく CPU クレジットを受け取り、一定以上のCPU利用率でクレジットを消費します。

インスタンスタイプイニシャルクレジット一時間当たりの補充量ベースパフォーマンス最大クレジット残高
t2.micro30610%144
t2.small301220%288
t2.medium602440%576

1 CPU クレジットは、おおよそ1分間 100 % の使用率に相当します。
これまでの t1.micro でのバーストの仕方とずいぶん変わりました。 クレジットの残量は CloudWatch で確認できます。
  • CPUCreditUsage
    期間中に消費されたクレジットの量。5分間隔で更新される。
  • CPUCreditBalance
    クレジットの残高。5分間隔で更新される。
その他の主な制限事項は以下の通りです。。
  • HVM タイプの AMI しか利用できない。
    この制限があるので、現在 VPC NAT インスタンスとして利用できない。
    でもいつの間にか VPC NAT インスタンスで t1.micro が使えるようになっていた。
  • VPC 内でしか起動できない。
  • インスタンスタイプ毎に起動できるのは20インスタンスまで
  • 24時間で起動できるのは100インスタンスまで
  • もちろん spot instance もダメ
利用シーンとしては、それほどアクセスの内WEBサイトや、短時間で終了するバッチジョブのような用途でしょうか。
クラウドウォッチでクレジット残高を監視しながら残高不足になるようであれば、他のインスタンスサイズへの変更を検討することになると思います。

Amazon Elastic Compute Cloud User Guide (API Version 2014-06-15) T2 Instances
http://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/t2-instances.html

 Amazon EC2 Pricing
http://aws.amazon.com/ec2/pricing/

Amazon Web Service ブログ
【AWS発表】バースト可能な性能を持つ新しい低コストEC2インスタンス
http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/07/low-cost-burstable-ec2-instances.html